2012年07月17日
講演会 のご挨拶 感謝
【兼間道子会長挨拶】本日は大勢の皆様にお集まり頂き感謝です。またご多忙のなか香川県からは健康福祉部山田次長様、高松市からは大西市長様にご臨席いただきありがとうございます。また、全国各地からお運びいただいたメンバー各位、さらに地元の皆様のご来訪にお礼申し上げます。
今から32年前、ここ高松市で7名の家庭奉仕員とボランティア数名らが痴呆性高齢者とその家族を支えるために「香川県老人福祉問題研究会」を発足しました。
利用者から、一切の報酬を得ないボランティアには早朝や夜間そして毎日は頼みにくいという声が寄せられました。つまり、援助を権利として受けることを望み、費用負担する(ただし福祉価格でお願したい)との訴えでした。早速、実態調査アンケート実施の結果は圧倒的多数の方が有償が良いとの回答で、1時間500円と決めました。しかし、援助提供者は、「ボランティア活動として参画している。安い賃金で働く労働者ではなく無償を貫きたい」との抵抗で、そこで開発されたのがタイムストックシステム(時間預託制度)です。
無償か有償について、当時の香川県老人福祉課二川課長ほか全国各地の専門家らでタイムストック研究会を立ち上げ、昭和60年に有償サービスに切り替えました。
これは1時間援助を提供すると1点を(保有)預託しておき将来自分や父母、家族など援助が必要になった時に、預けた点数を引き出し時間分サービスが受けられるというものです。将来1時間が1000円または2000円になっても点数分のサービスが受けられるものです。この点数制度が各地へ飛び火し、全国各地にセンターが広がり、香川県下だけでなく東北や北海道などへ転勤やプレゼントでも使えるようになりました。前置きが長くなりましたが、32年前の小さな行為は、現在「日本ケアシステム協会」という全国組織となってから20年が経ったということです。
さて、提言が実り介護保険制度が創設され安堵しました。しかし、介護保険導入は退会センターを生み出す要因になり激減した時期もありました。介護保険は万能ではありません、草の根運動は必要不可欠との見解は正しく、介護ニーズは増加している傾向です。
加えて、さらに介護保険財政は厳しさを増しています。ご承知のとおり介護保険だけで介護すべてを担うことは難しく今年の法改正でも目立ってまいりました。だからそこ、いま、健康でゆとり時間が提供できる方は、そうでない方へ手を差し伸べてください。一人でも多くの方々に活動に参加いただき、老いとは死とは何かについて、交わりをとおして理解を深め充実した時間を味わってもらいたい、このことが私ども団体の源泉です。
ご参会の皆様には、香川県老人福祉問題研究会「香老研」の名前ならご存じかと思います。「香老研」(現在は長寿社会支援協会に改名)を母体に「日本ケアシステム協会」(全国組織)を設立。香川県下には、香老研から分離独立した、「あじさいの会」「屋島やすらぎ」「中讃丸亀センター」さらに「にこにこ三豊」「はぴねすまんのう」等など、それぞれ地域でSOSに備えています。善意に満ち溢れた働きは、優しい社会の実現に貢献するものと信じて邁進しております。今日の大会が新たなアクションの動機になれば幸いです。措辞ですがご挨拶とさせていただきます、心より謹んでありがとうございます。
今から32年前、ここ高松市で7名の家庭奉仕員とボランティア数名らが痴呆性高齢者とその家族を支えるために「香川県老人福祉問題研究会」を発足しました。
利用者から、一切の報酬を得ないボランティアには早朝や夜間そして毎日は頼みにくいという声が寄せられました。つまり、援助を権利として受けることを望み、費用負担する(ただし福祉価格でお願したい)との訴えでした。早速、実態調査アンケート実施の結果は圧倒的多数の方が有償が良いとの回答で、1時間500円と決めました。しかし、援助提供者は、「ボランティア活動として参画している。安い賃金で働く労働者ではなく無償を貫きたい」との抵抗で、そこで開発されたのがタイムストックシステム(時間預託制度)です。
無償か有償について、当時の香川県老人福祉課二川課長ほか全国各地の専門家らでタイムストック研究会を立ち上げ、昭和60年に有償サービスに切り替えました。
これは1時間援助を提供すると1点を(保有)預託しておき将来自分や父母、家族など援助が必要になった時に、預けた点数を引き出し時間分サービスが受けられるというものです。将来1時間が1000円または2000円になっても点数分のサービスが受けられるものです。この点数制度が各地へ飛び火し、全国各地にセンターが広がり、香川県下だけでなく東北や北海道などへ転勤やプレゼントでも使えるようになりました。前置きが長くなりましたが、32年前の小さな行為は、現在「日本ケアシステム協会」という全国組織となってから20年が経ったということです。
さて、提言が実り介護保険制度が創設され安堵しました。しかし、介護保険導入は退会センターを生み出す要因になり激減した時期もありました。介護保険は万能ではありません、草の根運動は必要不可欠との見解は正しく、介護ニーズは増加している傾向です。
加えて、さらに介護保険財政は厳しさを増しています。ご承知のとおり介護保険だけで介護すべてを担うことは難しく今年の法改正でも目立ってまいりました。だからそこ、いま、健康でゆとり時間が提供できる方は、そうでない方へ手を差し伸べてください。一人でも多くの方々に活動に参加いただき、老いとは死とは何かについて、交わりをとおして理解を深め充実した時間を味わってもらいたい、このことが私ども団体の源泉です。
ご参会の皆様には、香川県老人福祉問題研究会「香老研」の名前ならご存じかと思います。「香老研」(現在は長寿社会支援協会に改名)を母体に「日本ケアシステム協会」(全国組織)を設立。香川県下には、香老研から分離独立した、「あじさいの会」「屋島やすらぎ」「中讃丸亀センター」さらに「にこにこ三豊」「はぴねすまんのう」等など、それぞれ地域でSOSに備えています。善意に満ち溢れた働きは、優しい社会の実現に貢献するものと信じて邁進しております。今日の大会が新たなアクションの動機になれば幸いです。措辞ですがご挨拶とさせていただきます、心より謹んでありがとうございます。
Posted by 長寿社会支援協会‘まごころケアサービス‘ at 21:25│Comments(0)